インドが教えてくれたサラリーマンとしての大切な心得


こんにちは。選択のすゝめです。過去のインド時代に書いていたブログを発掘しました。普段と趣は異なりますが、せっかくなので一部修正して転載します。何かが誰かの役に立つかもしれません。

数か月間居ただけのインドだったけれども、自分自身で飛び込んだおかげで学べたことも沢山ありました。就労ビザも自分で申請して取りました。改めて考察を下記に。私はインドに行ったおかげで、子連れで住むなら絶対に先進国という譲れない指標が出来ました。

インドが教えてくれたサラリーマンとしての大切な心得

過去のインド時代のブログを発掘したので引用。
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デリー生活。
その後20XX年XX月よりチェンナイ生活開始。

さてと、ここまでのまとめ。

X月
初インド初デリー。初生活。
なんでも初をつける内は新年気分。

デリー暑い。
デリー湿度高い。

この国では高等教育を受けた者だけに英語が通じる。抑揚はインド的。カタカナ発音。Rはル発音。ハンバルガル食べたい。

同じブリティッシュユニオンのケニアを思い出す。イギリス人は英語を教えるのが相当下手なのかもしれない。プライドが高いのは各国共通事項。

インドはイギリスの影響を強く受け、様々なものを踏襲している。左側通行、単語のスペル、電源の形など。社長はCEOではなく、Managing Directorなのだそう。ディレクターではなく、ダイレクター。アメリカとは役職名も位置も違うので混乱し、アメリカから来ると誰が偉いのか分かりにくい。とりあえずヒゲはマスト。

ムッチョリソン=ヒゲ野郎、という意味。

ただでさえ規制が多い国で、外人にはもっと規制が多いことを知る。また、インドでの日本人は、まだまだかなり外人だ。ローカルに近い人間は殆ど存在しないと思われる。長い人でも4,5年の人が9割方。あとは超長期のインドに人生を捧げるタイプの人間がごく少数。

家、一部雨漏りする。
大家、"No problem, all the best"しか言わない。
”No problem”は問題がある証。インドは根性論。見方を変えることで全ては転換し得る。

よく停電する。
コンセントから発火する。シュパパパパパからのシュボーッ!バチバチ!
日曜朝7時前から家の前で大声で祈るやつがいる。
土曜の朝は路上でカレー配布されるので食べる。うまい。

マンゴー超うまい。
メキシコ産のマンゴーがマンゴーに思えなくなる。
めちゃうまマンゴー。
来て良かったインド。
安いし最高。

ほんとうまいが、食べ過ぎで口の周りかぶれる。
残念。俺ほんと残念。

ていうか、
インドで驚いたことが一つ。
デリーには猿が大量に居る。思わず二度見したけど、やっぱり猿の群れ。

https://www.mcdonaldsindia.com/products.html

マックスパイシーチキンうまいです。
マハラジャマックはイマイチ。
マックスパイシーパニールもイマイチ。
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という取り留めのないインドブログでした。

インドにいる間は、朝ご飯はカフェでマフィンなどを買うか、無し。高額であったため、資金難により朝食抜きが多かった。
会社にシェフがいたためトースト焼いてもらったり。
昼ごはんはマクドナルドのスパイシーチキンを多用。或いは近くのカレー。
夜ごはんは近所の路上でチキンティッカと玉ねぎサラダ。ロティ。
的な生活をしていました。
もちろんチャイタイム付き。

インド生活で学んだこと

参ったのが空気の汚さです。
私の場合は本格的な移住を考えていたため、子育てを考えるときに水や空気がどれだけきれいかというのは、移住先を考える上で大事な指標でした。衛生面はとても大事です。

また、どれだけ上物が良くても公共インフラに限りがあるため先進国と同じという風には行きませんし、高級ホテルに住んでそこから一歩も出ない、なんていうのは現実的ではありません。

また、天気の良い夏の日は本当に頭が痛くなるレベルの科学的な臭いがします。発展途上国は、環境よりも発展の方が大事なフェーズにあります。自分の居る場所ではないと感じました。

インドは企業が超長期的な夢を見る場所であって、個人が先駆者となりメリットを享受するためには失うものが大きすぎると判断。私は自分の強みを他で活かした方がよっぽど将来の自分のためになると、やっと気づけました。愚者は経験に学ぶ、というのを地で行った感じ。

全てが圧倒的な混沌。なので混沌の中での動き方に精通したローカルが非常に強い。その中で強く、高い次元で進められるものが勝つ。現地高官と通ずるのは必須。既得権を持つものが圧倒的に強い。IT大国と言ってはいるが実際はかなり紙ベース。まあ、トイレすら普及してないわけで。

日本とインドは似てる。職業カーストと家系カースト。士農工商とか旧・華族。苗字が非常に大事。

あと、マンゴーが超絶おいしい。カレーも最高にうまい。

関連記事:『インドと言えば、マンゴー!!』

インドにいる海外駐在と現地採用

インドにも現地採用はいます。引く手数多です。現地駐在員相手の仕事が多いですが、給料は大体月10万円です。本当にお勧めできません。日本に帰るのも一苦労ですし、インドは自国通貨の持ち出しに厳しいため、なけなしの貯金を持ち出すのにも面倒です。

一方でインドにいる日系企業の海外駐在員には本国よりハードシップ手当が支給されます。ハードシップ手当というのは、「ごめん。ちょっと生活したくないようなところに会社都合で住んでもらうから、これで勘弁して。」というお金です。また、タイへの買い出し休暇が与えられます。私の聞いたケースですと、数日間の休暇+航空券というケースが多かったです。大概単身赴任ですので、皆さんタイに行って「買い出しをしたり、潤ったりして」戻ってくるというのがお決まりのパターンのようでした。他にも、慰労休暇と呼ばれる日本への一時帰国が年4回あるという会社もありました。こちらも休み+航空券です。

「会社都合で」というのは非常に大きなポイントです。仕事の大変さや生活の大変さは給料へのインパクトは実はほとんど無いのです。どの会社に雇用されるか、というのが非常に大きなポイントです。

駐在員の中には、毎食全てを日本食レストランに行くという方もいらっしゃいます。もちろん結構高めなのですが、行く余裕があります。一方で現地採用の場合だと日本食というものは高嶺の花です。

海外で働くなら海外駐在で。

これは本当に間違いないです。
インド生活で痛感しました。大変さと給料は比例しません。関係ありません。
勤める産業、会社、職級、職種によります。大変さは一切関係ありません。

様々な苦労は海外駐在でも現地採用でも両方経験しますが、経済力が大きく異なります。そして大概の苦労は経済力でどうにか対処をすることが出来ます。時間をお金で買う、という選択肢を持つことが出来るのが海外駐在です。

また、海外駐在の場合は会社規模が大きくなればなるほど、様々な苦労すらしなくても良くなります。会社が全てやってくれる、あるいはお膳立てをしてくれるからです。

お金で解決できる苦労というものは、できる限りしない方が良いです。お金では買えないような、例えば何かを上達するための苦労は避けられないかもしれませんが。とにかく海外で働くなら海外駐在がおすすめです。現地採用は実現しやすいけれども、お金で困る可能性が非常に高いです。お金で困ると、様々な歯車が軋み始めます。

お金は本当に大事です。働く理由は何ですか?と聞かれて『お金です』と即答できる人が一人でも増えることを願います。全てのサラリーマンは、名前の通りサラリーをもらって働いています。目を背けるのではなく、第一にお金、やりがいなどはその次にするべきです。やりがいでは、肉も野菜も買うことが出来ません。

ゆとりのある生活を実現できるようになってから、やりがいや他の話をするのが筋だと私は考えます。稼ぎたい、家族にもっと楽をさせたいと思う人達は世界に沢山います。そういう人たちが日本市場へアクセスしてきたときに、やりがいなんて言っていたらあっという間に淘汰されてしまうでしょう。

そういった意味でも、お金をもらって海外に派遣してもらえるという制度は最高の制度です。会社にも本人にもメリットがあります。もしもあなたがサラリーマンであるならば、とにかく海外駐在を目指してください。海外駐在の可能性が無いならば、作り出せるような事業を社長へ提案してみましょう。提案には1円もかかりません。それでもどうにもならない場合は、海外駐在の可能性がある会社へ転職しましょう。間違っても、いきなり現地採用を目指してはいけません。そこはあなたが抜け出せなくなる沼の1つである可能性がとても高いですから。賢者は他人の経験から学びます。

マンゴーは、うるし科です。皆さん気を付けましょう。

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