こんにちは。
カンナビジネスへ投資中の選択のすゝめです。
本日は、なんとも怖い記事を見つけてしまいましたので紹介します。
Marketwatchという、WSJやBarron'sと同じグループに属する金融情報誌とBuzzFeedNewsから。
大麻の完全合法化を来月に控えた、カナダについての記事です。
グリーンラッシュはもう来ているが、ここに来て冷や水か
9月18日現在、カンナビジネスは大いに盛り上がっています。グリーンラッシュとして知られていますが、特に最近NASDAQに上場したばかりのTLRY(カナダ企業)は怖いくらい上昇しています。7月19日に22ドルだったものが、今現在で148ドル。2ヶ月で約7倍です。カナダ株は日本を含む海外からのアクセスが悪いのに比べて、NASDAQは世界中から投資金が集まります。そのためか、稀に見る急上昇です。日本からも投資できる、唯一のカンナビジネス企業ではないでしょうか。2017年まではビットコインでしたが、2018年以降はカンナビジネスに勢いがあるようです。このご時勢、産業の創成期に投資できるチャンスはなかなか恵まれません。ブロックチェーンは目に見えないものですが、カンナビジネスは目に見えるものですので、ビットコインは怖すぎるけど、大麻なら投資してみたい!と思う方は少なくありません。私も!このグリーンラッシュに!是が非でも乗りたい!
私もそんな考えを持つ大勢の内の一人です。ところが、冒頭で触れたように、気をつけなければいけない落とし穴もあるのです。私自身もカンナビジネスへの投資について、一度リスクを考え直す必要があるかもしれません。投資家心理を冷やすようなニュースが出て来ました。それはアメリカによる、生涯入国禁止措置です。これは、アメリカに出入りする可能性のある外国人にとっては、恐ろしい処罰です。トランジットも出来なくなりますので、単なる旅行でもアメリカを迂回する必要が出てきます。
入国拒否という強硬措置が行われている
大麻というものは諸外国において、非犯罪化の潮流が強いです。不思議なもので、法律上はダメだけれども実質は非・犯罪化されていたり、少量であれば非・犯罪だと明記されていたりします。ちなみに、少量といっても数百グラムくらいだったりしますので、日本の感覚から言うと全然少量とは言いがたいです。日本の感覚から行くと、少量というのは5グラム程度ではないでしょうか。現在、私が住んでいるアメリカ合衆国では、連邦法では大麻は違法薬物です。ですが、合衆国ならではの特徴で、州によって法律が異なります。例えば、カリフォルニアを含む西海岸の州は、完全合法化されています。西海岸はリベラルな考え方・生き方の人間が多く、また自治の意識の高いアメリカでは州法に既に反映されているというわけです。
そんな西海岸最北端の州、ワシントン州で事件は起こりました。ちなみにワシントン州といえば、スターバックスやマイクロソフト、そして任天堂やマリナーズの本拠地です。とあるカナダ企業で働く男性が、お昼休みにランチに出掛けたときのことです。カナダ側にある会社から、ワシントンにあるレストランまで行こうとしたところ、入国を拒否されたとのこと。国境は海!である日本では考えにくいですが、徒歩で国境は越えられるものだったりします。白線が引かれているだけのところもあります。何にも無いところだって、あります。違う県に行く感覚ですね。ここで何が起こったかというと、このカナダ人は、入国拒否されただけでなく、生涯入国禁止になったそうです。理由は、彼の勤める会社が、カンナビジネス関連企業であることが判明したからだそうです。
アメリカの連邦法では、依然として大麻が違法であることには変わらないため、違法薬物の支援活動をしている、という捉えられ方をされたそうです。隣国の内政干渉なのではないかと思いましたが、自国への入国を拒否するのは、その国の持つ権利だということです。海外では、実質合法的な扱いが多いですが、アメリカの国境警備局が打ち出しているのは、外国人の入国拒否の理由として行使する可能性です。アメリカ人には問題はありません。カナダの大麻製造業者に投資していようが、なんなら非合法の州で楽しんでいようが、出入国に問題はありません。
一方、外国人に対しては、例え大麻を楽しんでいたりしなくとも、違法薬物関連企業を支援している、という判断を下して入国を拒否することが出来るわけです。
自分の家に他人を入れない理由は、自由ですもんね。
噂ではなく、国境警備局が公に認めるスタンス
アメリカの国境警備局が公に認めています。大麻産業で働く、或いは投資をしている、或いは大麻を摂取している個人に対して、永久入国禁止する可能性は捨てていません。違法薬物に携わる個人に対して入国を拒否することは、従来からある国境警備局の変わらぬ仕事です。
10月17日に控えている、カナダでの大麻完全解禁以降でも、その方針は変わらず、アメリカへの入国を拒否する場合があります。また、アメリカでも合法化されている州は確かにありますが、連邦法では依然として禁止されているため、いくら上場している企業であれ、カナダでもアメリカでも大麻関連産業への投資(それこそTLRYも含む)は、違法薬物の助長を行っていると見做します。そのような個人は、アメリカに一生涯入国できないリスクを背負うことになります。
大麻研究・カンナビジネスの先進国であるイスラエルには、大麻関連企業が沢山あります。既にカンナビジネス関連企業で働くイスラエル人やカナダ人の入国拒否・生涯禁止が始まっているとのことです。
入国審査官が、カンナビジネス関連企業への投資や就労、そして摂取の有無をいきなり聞くことは殆どありません。ただし、車内に残る大麻のにおいなど、大麻の摂取を思わせる何かが見つかった場合は追加の質問を受ける可能性が高くなります。宣誓主義のアメリカでは、嘘をつくことは重罪とされ、こちらも一生涯入国禁止のリスクがあります。
出入国のスペシャリストである移民弁護士や、国境警備局、カンナビジネスに携わる人々、そして大麻を吸う人。カナダの完全合法化以降、アメリカとカナダの国境は出入国の際のスクリーニングに時間が掛かるようになり、アメリカへの入国を拒否される人も多くなるはずです。特に州レベルで合法化されているアメリカ西部のカナダとの国境は『大荒れ』の見込みとのこと。
確かに、国境警備局からしてみたら、隣国の事情も自国の州法も関係ないですし、連邦法に基づいて国境を警備するという責務をこなすことに変わりはありません。彼らが玄関ドアの開け閉め係だとすれば、気にするべきはそのドアの開け閉めのルールだけであり、兄弟の部屋の中にある引出の掃除のされ方や、ましてや家の他人の家の内部事情なんてどうでも良いことです。国境警備局は、彼らの仕事を全うしているだけなのです。
アメリカ合衆国としての大麻へのスタンスは?
これまでクリントン政権、オバマ政権と、大麻容認派が続いていましたが、トランプ大統領は公には立場は表明していないものの、大麻反対派とされています。ただ、連邦法と州法の間にある、大麻についてのねじれに関しては、州法を尊重するということは明言しています。一方、ホワイトハウスは、大麻規制委員会をひっそりと立上げ、司法省や国土安全保障省を含む14もの政府機関に対して、大麻の一番ネガティブな側面を示すデータを8月10日までに提出するように命じていたことが明らかになっています。トランプ政権の下では、大麻は国家的脅威の扱いです。州レベルと連邦レベルのねじれこそが、カンナビジネスの大きなリスクなのですが、トランプ大統領の超短期的行動力を以ってすると、いよいよリスクは無視できません。私が、アメリカの企業ではなく、合法であるカナダの企業への投資を決めたのは、これこそが理由です。いつご破算になってもおかしくないのが、連邦法で違法扱いという状態です。連邦法で違法だと、銀行口座も作れないのが現状です。
そのようなアメリカリスクを出来る限り避けていたつもりだったのですが、今度は入国禁止のリスクがあるなんて。。。これがトランプ大統領の意図するところかどうかは分かりませんが、トランプ大統領の徹底的なやり方というのは、絶対的強者のやり方です。誰も勝てません。。
皮肉なのは、その規制委員会の中で、大麻のドラッグとしての扱われ方が偏見に満ちていると認め、不平を述べられていることです。それでも、委員会全体としては、トランプ大統領の意を受けて、ネガティブな一面のみを収集しているようです。
あくまでも、大麻反対というはっきりした意見の表明を行っていないトランプ大統領への『忖度』(Alienating effort on behalf of the President)だとする声もあります。
今後のカンナビジネスへの投資は続けるべき?やめるべき?
私は、続けるべきだと考えています。リスクは確かに大きいですが、今回気をつけなければならないのは、カンナビジネスに携わるカナダ人やイスラエル人であり、健全な日本人は恐れるリスクは低いと判断しています。生涯入国禁止は、アメリカ駐在員である私の人生を大きく変えてしまうことは確かです。ただ、アメリカ国内での大麻普及状況を考えると、禁止!というのはあまり現実的ではないような気がしますし、最近NAFTAについて交渉中のカナダへの圧力とも捉えられます。
状況の収集は続けていく必要がありますね。
本当は追加投資をガンガンしていきたかったのですが、確かに心理的には少し尻込みするようになりました。また、エントリー時に高値掴みしてしまったのと、価格が落ちたときに投資できる現金が無く、ナンピンする機会を逃してしまいました。現在は値が戻っているものの、小額投資ですので、騰がっても下げても影響は小さいです。
それにしても、TLRYの盛り上がり方は異常。書いている最中に150ドルを超えています。コカコーラがカンナビジネスの可能性を模索していることが報じられたこともあり、カンナビジネス株は高騰中ですが、TLRYは今日だけでも25%高になっていて、投機ゲームの様相を呈しています。
この記事のソースはこちらCanadian marijuana investors could face lifetime bans from entering U.S.For Canadian marijuana investors, coming to U.S. is a 'crapshoot' that can end in lifetime banInside The Trump Administration's Secret War On Weed
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