サラリーマンなら、海外駐在のすゝめ➄

ニューヨークからニューデリーへ。

地名は似ていても、様子は全く似つきません。

唯一の共通点はインド人が超沢山いること。

スカイプ面接を終え、条件面で合意、ビザを取得しついに選択のすゝめは、インドはニューデリーへ向けて飛び立ちました。

これを書いているのは随分と時間が経っていますが、実際に行ったのは2011年なのではっきりしない部分もあるけれど出来る限り思い出して書きだしています。

飛行機は東回りでヨーロッパを飛び越えて行く直行便。だった気がします。

ビザ発行で既に不安な気持ちに

海外で働くということは、就労ビザが必須です。

ビザ発行に一番厳しいと言われるアメリカのビザ取得には非常に苦労させられたため、多くの在米留学生や現地採用の方と同様に、ビザに詳しくなりました。

そのおかげで、インドビザの申込は自分で行うことが出来ました。

インド就労ビザも無事取得できたと思ったら、転職先の社名の印刷が途中で終わっているではありませんか。。。。

在ニューヨークのインドビザセンターで取得したため、アメリカとインドのどちらが適当なのかは分かりませんでしたが、これは入国時に明らかに問題が発生しそうです。

問題の箇所を指摘したところその場で、『手書き』で付け足しが行われました

ボールペンで、しかも判読不能なレベル。

わお。。。

アメリカのビザ発行プロセスと比較すると、間違いの発生率はさておき、修正についてこんなので良いのか非常に不安になりました。もうインドの片鱗を感じ始めました。本当に入国できるのだろうか。。。IT大国インド。。なの??

例の手書きストは「ノープロブレム」と言い続け、私の頭の中で「ノープロブレム」がリフレインするようになりました。

まるで鈴木あみの「Be together」のように。イントネーションは忘れてください。とにかくノープロブレムという言葉の登場頻度が急上昇です。

インド系企業での本社採用。ただ、一応外国人待遇で、家と車はついてくる。

ノープロブレム!イエス!間違いない!

初めてのエア・インディア

あとはもう現地に飛び込むだけ。

ノープロブレム!!!

当時は、長距離路線でもまだ画面が無いこともしばしば。

留学生時代は、この手の飛行機に当たるととても悲しい気持ちになったものですが、今は幸運なことに長距離路線では画面付きがほとんど。技術の発展に感謝。

さて話は戻りますが2011年当時のエア・インディアのニューヨーク・ニューデリー線には画面がありました。

あったのですが、やはりインディアらしさ前回で、今このあたり飛んでますマップの表示が最後までヨーロッパ上空で止まっていました。

もちろんノープロブレム!!!

機内で提供されたスナックはマサラ(カレー)味でピリ辛の豆。

うまい!ノープロブレム!!!

初インドなのに蘇る、インドの嫌な想い出

ここまで基本的に、インドへの期待が大きく上回っていました。なりすぎていました。

初インド、新境地、開拓者、というイメージで頭がいっぱいで、とてもとても大事なことを軽く扱っていました。実は、インドには苦い(からくない)想い出があったのです。。。

アメリカの大学卒業後は多くの留学生と同様に、選択のすゝめはニューヨークへ引越しをしました。

そこで最初に住んだアパートは、勿論シェア。同じ大学の友達や、その幼馴染含めた3人とシェアをすることになり、彼ら主導で物件や詳細が決まっていました。

正確には、空き部屋をあてがわれた感じ。彼らまかせで、詳細をきちんと確認しなかった自分が悪いのですが、いざ入居してみたら部屋のサイズと家賃の負担が割りに合っていないことに気づきました。

入居後になって家賃の負担割合を変更して欲しいと話合いを持とうとしたら最初から態度が滅茶苦茶悪かったので、入居1ヶ月以内で退去したことがありました。

めちゃくちゃ喧嘩して、お互いに、訴えるぞコノヤロー、法廷で会おう!というバトルを何度か行いました。毎度毎度1対3で疲れたものの、結局相手は訴えて来ませんでした。

そっちが訴えるならこちらも訴え返すぞ、と言ったのが効いたのかもしれないです。そもそもこちらは義務を果たしていたし、契約の外に自分は出ていたので今更もう一度関わって欲しいという要望には付き合いきれませんでした。本当にもう関わりたくなかった。

占有面積と家賃の負担割合が釣り合っていないのに契約話を進めてしまった私が悪い。が、侮辱的な態度を取る人間と、我慢してまで住む理由もありません。

入居も彼らのほうが早かったのですが、共有スペースの手の届く棚という棚全てが既に占拠されており、キッチンはスパイスで汚れた食器や料理器具で常にいっぱいでした。

インド料理は好きだけど、こういう人たちと一緒に住みたくない。ということで、引越し早々再引越しになり、かなりバタバタして大変だったんです。

その登場人物達が自分以外全員インド人であったためか、個人というよりもインド人への嫌な印象が根付いてしまいました。

その後のニューヨーク生活では、インド系の人に良い印象を抱くことは正直なところ出来ずにいたのでした。

インドには、こういう人たちが10億人以上いるのかな。。。大丈夫かな。。。アウェイなんてレベルじゃないぞ。。。

なんて当時は思っていたのかもしれませんが、とにかく飛行機は無事にニューデリーに着陸したのでした。大丈夫。ノープロブレムのはず。

ノープロブレム?ハクナマタタ?

結論から言うと、大丈夫ではありませんでした。


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