世界の怖い国


選択のすゝめです。選択のすゝめはこれまで色んな国を旅してきました。今日は少し実体験を紹介します。世界にはとてもとても怖い国があるものです。。。

世界の怖い国

メキシコ

メキシコで、実際に怖い思いをしたことがあります。

時は2007年前後、私はメキシコが好きで訪れるのも何回目かでした。

メキシコに何度も足を運ぶ理由は、
  • 料理が美味しい!
  • お酒もおいしい!
  • 気候が良い!
  • 海がある!
  • 夜遊びもできる!
  • 全てが発展途上国価格で楽しめる!

という天国のような場所だからです。

アメリカと国境を共有していますが、アメリカの国境付近でも一切と言ってよいほど英語が通じません。国境の町なら通じてももっと通じても良さそうなものですが。


メキシコでは、メキシコ語というものはなく、スペイン語が使われています。

スペインのスペイン語とは厳密には異なるのですが、スペイン語です。発音はカタカナ発音であるため、スピーキングやリスニングで言えば日本人には英語より簡単です。

ボクシングやプロレス、そしてマリアッチやタコス、テキーラ、マヤ文明、アステカ文明。サボテン、皮革製品、銀製品。メキシコはあまりにも有名なものが沢山あります。中でも有名なのが、マフィア(!)や汚職(!!)の存在です。

私が怖い思いをしたのも、この類です。

警察に呼び止められたのは、ホテルの目の前

ある晩、食事をしようとホテル(といっても、ものすごい安宿、半端ないです)を出て通りを歩こうとしました。すると、その通りを流してきたパトカーが目の前で止まって、男女の組み合わせの警察官が2名、降りてきました。

そしておもむろにパスポートを提示するように言われました。

来たか!と思いポケットに入れてあったパスポートのコピーを半ば得意げに提示しました。

(ふふふ。これで満足か?さあ解放してくれ。。。私は街に用事があるのだ。。。)

すると、今度は原本を出すように言われたため、盗難の危険性を考慮してホテルに置いてある旨を告げました(警察官は英語が話せました)。

何せ場所が宿を出た直後で目の前でしたので、原本が必要なら取りに戻るし、それか一緒に取りに行くように依頼しても、埒があきません。

どうやら、理由をつけてとにかくパトカーに乗せたいのが伝わってきました。これは乗ったらいけないやつだと判断しましたが、段々相手が激高してきました。

言葉での説明を諦めようとしていたら、突然、腰についていた警棒を思い切り振りかざ警棒がシャキーンと伸びました。警棒の伸びる音、まじで怖い。パトカーの後部座席ドアを背中にして、警察官と向き合っていましたが、警棒をのど元に押し当てられてパトカーに寄り掛かる状態になっていました。

とにかく乗れと。

(ナニコレ。。。めっちゃ怖いんですけど。。。)

私と友人の2名を後部座席に乗せて、パトカーは走り始めました。

ファッキンなんちゃらなどものすごく汚い言葉で、私たちを罵り始めたかと思うと、金を出せ、と言い始めました。払わないと、逮捕して収監すると言ってきました。女性警察官でさえ、ものすごく罵倒してきました。とにかくファックという言葉が多発していました。

一緒にいた友人は、お金を払おう。。。と言ってきましたが、私はまったく納得出来ない話でしたので、一貫して断り続けました。お金を払う根拠が一切ないし、なんなら裁判してもいいと。当時は学生でしたし、結婚もしていませんでしたので、所持金以外に社会的に失うものはありませんでした。(それにそのお金は楽しむために持ってきたなけなしのお金。。。)

気づけば彼らは同じような場所をグルグルと回っているだけだと気づきました。

知らない場所に連れていかれたらおしまいだと思っていたため、これはいける、脱出できると思いました。外を見ていると、同じような被害にあっている旅行者が大量にいました。これも私を少しだけ安心させてくれました。めんどくさい私たちを諦めて、次のターゲットに移ってくれる可能性があると。

節操が無いのが、他のパトカーは旅行者を地面にねじ伏せたり、後ろ手に手錠をかけたり、壁に押し付けたり、さらには色んなターゲットを相乗りさせたりと、やりたい放題でした。

粘りに粘っていると、ついに正体を現し始めました。というか、あきらめたようです。

警察官が言いました。『もう行っていいから。ビールが飲みたい。ビール代が欲しい。』

ここまで相手が折れてきたら、もう怖いものはないと私はもちろん断り続けました。すると、繁華街の隅の方の暗がりで降ろされました。

殺されるのかな、と一瞬考えましたが、運よく無事に解放されました。その街に居た警察官のほとんどが、旅行者狩りをしていたのでした。

後日調べてみると、大統領も、軍も、警察官も皆ほとんどが汚職に染まっていて、警察官が拳銃を軍に取り上げられたりすることもあったようです。大統領がお金を持って逃げてしまうようなお国柄です。

それぞれのゲームに、それぞれのルールがある。それぞれの国に、それぞれの法律がある。

世界は広いです。本当に生き方が違います。スポーツごとにルールが異なるのと全く同じです。

レイプされた側が死刑になる国が中東にあったりしますし、
国民の健康や生活をとことん破壊するのを止めない国が極東にあったりします。
大麻を吸って捕まる国もありますし、何の問題にならない国もあります。
左車線通行の国で右車線通行をしたら、ルール違反です。
どちらが良いという話ではなく、ルールが異なるという話です。
どちらが怖いかどうかは、自分に合うか合わないかだと思います。

ルールの運用について考えるとき、自由と責任についても考えることが大事です。

ペナルティが無い(弱い)ルールは意味が無い

ルールが守られるためには、ペナルティが存在する必要があります。それも強度のペナルティが。そうでないと、誰もルールを守るインセンティブがありません。

私は海外旅行や海外生活を通じて、日本の司法制度に疑問を持つようになりました。加害者が守られ過ぎていて、被害者が守られていません。

加害者が取るべき責任はどこに行ってしまったのでしょう。自由を奪われ、責任だけを押し付けられる側の人たちは大変です。責任を放棄し、自由だけを謳歌する一部の人たちがいるのは皆知っていることなのに。

自由と責任。
これらはそもそも同時発生するものです。どちらかを先に行使しないといけないわけではなく、権利と義務とも言います。

日本はどうでしょう??

そもそも結構過激な国ではあったと思います。一般大衆の前に生首や内臓を晒したりする国だったわけだから。だけどその分、悪さをするにもリスクはあったはずで、ルールを守るということのインセンティブはあったはずです。現代はどうでしょうか?

今の日本は実際に首を落とされる事はなく、『責任を取る』と言って逃げる場合がほとんどです。『責任を取る』=『辞任する』だと勘違いしてしまう子供が増えていないか心配にです。つまり、都合が悪くなったら逃げればいいんだと。

私は、メキシコも怖いけれど、日本はもっと怖いです。2011年の原発の報道の際に強く感じました。情報統制なんて、北朝鮮や中国の話だと思っていたため、井の中の蛙大海を知らずという言葉が身に沁みました。

みんな、自分がかわいい

当時、『国としての考え方がある』という民主党の菅首相の言葉を聞いて思いました。情報を公開せず、避難することを非難したことが、国の宝であるはずの子供たちの健康被害以上に大切だったということでしょうか。

そのような考えの国と、自分の子供であればどちらが好きかは明白です。すごく頑張って出来ることが現状維持しか無いのであれば、トップの座を降りるべきです。みんな自分がかわいいけれども、自分を守りたいからこそ、自分の属する組織には、まともであってもらいたいものです。

『我関せず』『事なかれ主義』『モンスターペアレンツ』『東京電力』など、今(2011年当時)の日本を表す言葉たちは大体、自分の言動に責任をしっかり持つことで解決出来るはずなんだけれど。それくらいシンプルで簡単な話のはず。

自分の言動には責任を持ちましょう。さらに他人の言動にも責任を感じられるくらいが、小さい頃に習った『立派な大人』だと思います。

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