エッセイ:12年前の雨



選択のすゝめ改め海外たまごです。

数年ぶり?に父親と会話しました。
彼は今中国で一人暮らしをしています。私はアメリカで家族と暮らしています。

育った家庭環境が比較的トラウマチックな私は、基本的に親兄弟とは縁を切っているのに近いような状況です。久しぶりに話しただけで、精神的にも過去に持っていかれそうになります。

そんなこんなで、過去に書いた記事をアーカイブしなくては消えてしまうことに気づきました。

今から10年以上前になりますが、書いていたものがあるのでそれをでこちらへ転載します。日付は2009年7月31日。

読み返すと当時は随分とロマンチックだったんだな・・・と思います。
今でも気持ちや考え方は変わりませんが、当時も欲していたであろう生活を今実現できていることを嬉しく感じました。

書いててよかった。

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どんなに汚い雨でも、
洗い流せるものはある。

雨上がりに、
未舗装の道路を歩くのが好きだった。
燦々と光る、西からのオレンジ色がまぶしい。
緑とオレンジは良く似合う。

空はまだ青くって、
雲はオレンジからピンク、そして紫色に染まり始める。
そんな時間帯が好きだった。

一番好きだった。

中でも紫色に染まる空や雲は、
都市部では出逢えることはまれで
ずっと続けばいいなあと
思えば思うほど濃い青へと、黒へと空色が変わってしまう気がした。

土砂降りのあとは、
草露や水溜りが空を映して、
土の色が少しずつ乾いてきて、
全体的に明るくなってきたと思った頃を峠にして
太陽が沈んでいく。


僕はやっぱり、
都会向きではないのかもしれない。

一面の緑。
一面の青。
そんな場所で暮らすのが夢だ。
寝て見る方、ではなくって。

だから今は、
どんなに汚い雨でも、
洗い流せるものはあると信じて、
浴び続けたいと思う。
o.mo.u..zo.n.bu.n.

*あんま関係ないけれど、
*理解しあえなくても、良好な関係は築けると思う。
*100%理解されることはないだろうし、することもないと思う。
*理解したいという姿勢があればいい。って思う。
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