米国株をギフトカードで贈れるって知ってる?子供の金融教育にも良いかも。

海外駐在員の選択のススメです。トップ画像はアップル株のギフトカードです。

本日は、アメリカのギフトカード最前線に迫ります。
先日、ターゲットという小売店を物色していたところ、妙な物を見つけました。なんと、ギフトカードのラインナップの中に、米国株がありました。時代に驚いたとともに、そんなアイデアが有ってもいいことに気づかなかった自分を恥じました。遅れてる、自分。こういうのも、海外現地にいて情報を体感できるメリットではあります。

アメリカのギフトカード事情

アメリカではギフトカードを贈る習慣があります。
この文化は、かなり根付いています。お店でよく見かけるギフトカードの充実ぶりを見ると、よく分かります。日本のように、半返しなど面倒くさい習慣はありませんが、ギフトカードに対するThank youカードは必須です。ただ、御礼を書いて後日渡します。

学校の先生にとっては大きな副収入

学校の先生には事ある毎に贈ります。高校、大学では担任という存在がいなくなるため、恐らく中学まではギフトカードを贈る習慣があると思います。幼稚園、小学校では贈っているのを確認しています。高校、大学では贈った経験がありません。中学は未確認ですが、中学生のお子さんを持つ親も、先生へのギフトカードについて驚かれていましたので、中学校でもあるのだと思います。
大体、一人当たり15ドルから25ドルの範囲で贈っています。受け持つ生徒の数が多ければ多いほど、もらえる額は大きくなります。これが1学期に複数回あります。ボーナスですね。

ギフトカードは万能の神。お中元もお歳暮もギフトカード

ギフトカードは喜ばれます。現金とほぼ同じです。もらって嬉しくない人はいません。しかも嵩張らないため、贈る相手の負担にもなりにくいです。先生も喜んでThank youカードを返します。内容は大体、I love you, 子供の名前、母親の名前。最高の生徒!嬉しい、ありがと!最高のギフト!みたいな内容です。定型文です。

ギフトカードで贈れるもの

ギフトカードで遅れるものには、大きく分けて下記の3通りです。

  • 個別店ギフトカード
  • 親会社ギフトカード
  • 万能ギフトカード
では、順に説明していきます。

個別店ギフトカード

こちらは例えばスターバックスのギフトカードが定番中の定番です。他にも様々なレストランや、或いはiTunesなどでも使えるものなど何でもあるような気がします。こんなものまで!?と驚かされるものも少なくありません。

例えばデルタ航空にも驚かされましたが、確かに、『会いたいよ』という気持ちを込めて、孫と祖父母が贈り合ったりするのにも良いかもしれません。高額ですしね。小売しているお店なら、ほぼ全てのお店がギフトカードを購入できるのではないでしょうか。

親会社ギフトカード

こちらは例えば、ゼンショーが抱えるブランド(すき屋、なか卯、ココス、ビッグボーイ、はま寿司など)のどこでも使えまっせ、というもの。お抱えの全てのブランドで使えるものもあれば、一部のブランド(大体4種類)に限定されているものも。グループ内のどこかで使ってくれればOK!という感じでしょうか。

贈られる側も、すき屋は行かないけれど、はま寿司なら行く!という風に選ぶ喜びも味わうことが出来ます。相手に選択肢を与えるということは、無難です。

万能ギフトカード

こちらは例えば、Visaギフトカードなど、本当に現金と同様に使えるものです。使える対象に制約が無いのは喜ばしいことなのですが、こちらのカードには注意が必要です。毎月の維持費が掛かることが殆どです。もったいないと思ってチビチビ使っていたら、いつの間にか無くなっているなんてことも。。。

実際にはかなり起こっていると思います。もうVisaの思うツボです。これは私が昔Visa株を購入した際、決断を後押しする要素の1つでした。忘れっぽい人は、多いものですから。。。

米国株がギフトカードとして参戦

上記分類で言うならば、個別店タイプです。STOCKPILEという証券会社が展開するギフトカードのようで、売買手数料は贈る側が負担する仕組みです。
FACEBOOK、APPLE、DISNEY、GOOGLEの4種類に加えて、お好きなETF、お好きな銘柄の計6種類のギフトカードが販売されていました。

フェイスブック

アップル

ディズニー

グーグル

お好きなETF

お好きな銘柄


FANG銘柄(Facebook, Amazon, Netflix, Google)ではなく、Facebook, Apple, Disney, Googleという知名度抜群の品揃えです。Disneyは2019年から格安のストリーミングサービスを始める予定ですので、我が家もサービスに加入しようかと考えています。余談ですが、我が家はAppleTVで過ごしています。

子供の金融教育にもおすすめ

億万長者も夢じゃない最高のギフト?

子供に株式を始めさせるにはなかなか良いスタートだと思います。それまでもらっていたおもちゃや本などではなく、触ることの出来ない抽象的な存在である、権利というものについて学ぶことのできる良いギフトだと思います。

誰でも、子供でも聞いたことのある企業の上場株式を多く抱える米国株市場へのアクセスがあるということは、このような金融教育を可能にします。参加者を増やすことは、株式市場の底上げにもなり、経済成長へと繋がることでしょう。

ギフトカードは、お店側のメリットが大きい

カード額以上の買い物をするというデータ

ギフトカードがこれだけ存在するのには理由があります。
ギフトカードは、そのカードを最大限に活用するために、そのカード額をきっちり使いきる人が多いということが示されています。例えば、1,000円分のギフトカードがあれば、1,100円を買ったりすることです。1円単位までぴったり使うということは中々難しいので、皆さんがカード額以上の買い物をすることになります。それはつまり、お店側にとってはギフトカードが売れる=その額+αの売上が期待できる、というおいしいビジネススキームなのです。
さらに、ギフトカードは、オンラインショッピングよりも実店舗への来店を促すとの噂も。さらに、その多くがリピーターになるとの話もあります。商品の割引を行うのに比べて、売上+αのメリットが見込めるのがギフトカードなのです。

前払いでお金をもらえる

また、カード額分に関しては売上が先行します。前払いで現金が入ってくるわけです。使わなければ、それはそれで構いませんし、実際に使われれば先述のようにカード額以上の売上が期待できるという仕組みです。

ギフトカードが再販売される市場も存在

giftcardgranny.comなど、ギフトカードの再販売市場も存在します。新品だけでなく、使用済みで半端な残額のあるギフトカードも販売・購入することが出来ます。ギフトカードのもたらす経済効果は大きいです。

米国株をギフトカードで贈る話のまとめ

そんなわけでギフトカードの存在は大きいです。米国株にはさすがに驚きました。これまでお子さんに米国株を始めさせる親御さんもいらっしゃったと思いますが、こうやって実際に『ギフト』として贈れるというのは画期的だと感じました。

STOCKPILEという証券会社は知りませんでしたし、今後も使う予定はありませんが、アイデアと行動力には脱帽です。ギフトカード売り場で、『これ何?』と子供と話すきっかけになるだけでも、素晴らしいアイテムだと思います。いずれは私も子供に株を始めさせる日が来るでしょうから。