エッセイ:お尻2006



2006年、とある日の秋葉原駅(出勤ラッシュ時)はすごかった・・・・

総武線から山の手に乗換えようと
プラットホームを下るとそこには・・・

人人人人人人人人人人人人人人
人人人人人人人人人人人人人人
人人人人人人人人人人人人人人

とにかく人。
人間。

老若男女がホームにひしめきあっておりました。
ホームなのに満員電車並。

白線なんてどこへやら。
皆ギリギリまで行ってる。
花火大会とかでも有り得ないクラスの混み様。

まさに一触即発。
電車の乗降時は戦争状態。

ウェイトや力で劣るOLやおばちゃんたちは
ことごとくホームに突き飛ばされ、
地面にひれ伏す人までいて、
あわやドミノ状態。

よく死人が出なかったもんだ。

さらに人身事故なんてなってたらもうパニック。
巻き込まれた受験生、就活生はかわいそうだ。

でも、本当の戦いはここからだったんだ。

乗れるまで4~5本をパスし、
やっと乗り込んだ京浜東北でついに事件は起こりました。今日の「その時」です。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あれ????

あれれ?????

ぼくの

おしりが

もまれてる????

いや違う

いや揉まれてる

って、揉ーまーれーてーるー!!!!

おーーしーーりーー!!!

こら!!
俺のおしり返せ!!!!

と言う事も出来ないほどの混み様。
まず息が出来ない。

人間が詰まりすぎてて
バランスが崩れることもないし
逃げることも出来ない。

あらら

困ったな。
殴ろうにも殴れない。

なんとか右に左におしりをずらす。
負けじと手のひらも追ってくる。

もう間違いない。
俺のおしりはロックオンされていた。

「君のオシリは包囲されている!!

おとなしくそのプリッとしたきゃわいい、

かんわいいオシリちゃんを差し出しなさい!!!すぐに!!!!」

そんな駆け引きが脳内で走馬灯のように流れていた。

頭の中で刑事ドラマの一端を描きながら思い出した。そうだ、俺は狙われるタイプだったんだ。

中学生の時の総武線。。。

巷で流行っているおしきせのハードゲイではなく
本物にロックオンされていたあの時代を。。。

久々に痴漢されたが
やはり気分はサイアクだ。

何故おとこなんだ。痴女はもはや都市伝説だ。
そして何故おれなんだ・・・

しかし。敵ながら天晴れじゃ。

あんな混み具合の中でも己の欲望に従い忠実に続けるなんて

俺には出来ん。

俺はおしりも振ったけど、
白旗も振りました。


あまりの混み様とダイヤの遅れのための、
スローライフ的なトロトロ運転のおかげで
普段なら2分くらいの駅間が5分以上。

その間は間断なく、そして例外無く揉まれ続けましたが神が現れました。

そう。

秋葉原のとなり、神田駅での大量放出です。
サッカーで言えば、ゴー---ル!!!!です。

「っしゃ!グォーッル!」と脳内で叫びました。

そして1度降り、痴漢ハードゲイも降りました。
待ちに待った解放の瞬間です。

自由ってなんだ?!と問いかけたあの日を思い出します。

再び乗車し、これであいつも近くには来れないだろう。うっしっし。

「安心だぜ!」

と思った瞬間でした。

ぼくのおしりが人為的に変形したんです。

感の良い読者の方は既にお気づきでしょう。

そう、揉まれたのです。

again

振り返れば奴がいました。

あれはゴールではなく、オフサイドでした。

真面目な話?もしも、もしも世の中にオシリを触りあうスポーツがあったとしたならば

これはまさに、フリーオシリ。
フリーオシリストに蹂躙されていました。

或いはペナルティーオシリと言ったところか。

なんてことを考えながら結局有楽町まで揉まれ続けて30対0くらいで完敗しました。

もはや殴る気も起こらず
嫌な感触だけが残りました。
てかまだ残っています。



どうでもいい話。
採血のために3本くらい血を抜いたのですが、
毎月女の子はあんな感じなのかと、ぐったりしました。
世の中の女性を少しだけ理解した気がします。

看護婦さんのおしゃべりが止まらず
ちょっとうざかったです。
苦笑い。


いっぱい書いたからなんかすっきり。終了

そんなことを思い出しながら、今日も素敵な土曜日を過ごすつもりです。

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